ページ06 石垣の分類

石垣は積み方によって、「野面積み(のづらづみ)」、「打ち込みハギ(うちこみはぎ)」、
「切り込みハギ(きりこみはぎ)」の3つに分類できます。
また、それらに関係なく石垣の隅には算木積み(さんぎづみ)という
積み方が施されています。

今回は石垣の積み方4タイプを紹介します。

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石垣の積み方は技術的に、
「野面積み」→「打ち込みハギ」
→「切り込みハギ」へと発展していきました。
武将で例えるなら、
「野面積み」は信長の時代まで、「打ち込みハギ」〜「切り込みハギ」は秀吉の時代,、
家康以降は「切り込みハギ」となります。
ですので、石垣を見ればお城の作られた次期がある程度は分かると思います。
しかし、現地の石材の質や経済状況、
あるいは廃城からの転用等の
理由による例外も数多く見られます。

 

野面積み

自然の石をあまり加工せずに積み上げたもの。
見た目よりも崩れにくいが、石の間に隙間があるため、敵に登られやすい。

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七尾城(石川県)

浜松城(静岡県)

 

打ち込みハギ

ハギとは接合の意味。
石を割る、あるいは削るなどの加工を施し、石どうしの接合面をある程度平らにしてから積み重ねた。
それにより石間の隙は減り、敵に登られる事も減った。

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松山城(愛媛県)

高岡城(富山県)

 

切り込みハギ

ハギとは接合の意味。
石をきれいに加工し、ブロックのように積み重ねたもの。
石間の隙はほとんどない。

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大阪城(大阪府)

仙台城(仙台県)

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金沢城(石川県)

金沢城(石川県)

 

算木積み

石垣の隅に平らの石を直角に組み合わせることで強度を増し、
石垣の崩れを防ぐ。

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富山城(富山県)

鳥取城(鳥取県)


 

 

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